感染制御部門
テーマ:地域医療・地域保健に貢献! ─ サーベイランスのすすめ─
 今日の医療は、いわゆる病院終焉型より地域終焉型にうつりつつある。院内感染対策において多くの医療施設では耐性菌検出動向などが検査室より報告されているが、本来患者個人のデータであるにも関わらず、そのほとんどが病院のデータにとどまっているのが現状であり、患者ひいては地域への貢献は少ない。感受性動向調査などは他の施設とも連携し情報を共有することにより、耐性菌の蔓延防止や抗菌剤の適正使用にもつながる。また、地域保健における感染症発生動向サーベイランスは、流行状況を収集解析し医療機関など関係機関に対
してタイムリーに提供することに加えて、今後の流行状況について科学的根拠を伴った情報確保することが重要である。このような流れの中で感染制御の領域において臨床検査技師が地域医療や地域保健にどの様な形で貢献できるかを考えたい。
 
基調講演: 「感染対策における地域連携とサーベイランス」
講   師: 國島 広之先生(東北大学病院 感染管理室)
 
1 テーマ: 感染症発生動向サーベイランスと気候など関連を基にどこまで
流行予測が可能か ~気候、規模、周期~
演 者: 大野 賢次(高知県衛生研究所)
 
2 テーマ: 島根県における地域保健情報共有システムの概況(仮題)
演 者: 糸川 浩司(島根県保健環境科学研究所)
 
3 テーマ: 広島県におけるサーベイランス活動(仮題)
演 者: 藤上 良寛(県立広島病院)
 
司 会: 根ヶ山 清(香川大学医学部附属病院 検査部)
司 会: 黒川 幸徳(川崎医科大学附属病院 中央検査部)